海外に住んでいる等の理由で、納税管理人を立てている場合の申告書、納付書の書き方、記載方法についてまとめました。実際に2023年に申告するときに困った点、躓いた点が何点かあるので、その解説をします。
1,どんな人に役に立つか?
こんかいの例で役に立つのは以下のような方だと思います。
- 1、非居住者
- 2、納税管理人をたてている。
- 3、確定申告をetaxで作る、または紙で印刷して提出。
- けど、書き方がよくわからない。マイナンバーの情報は必要なの?
の場合です。自分は休暇のタイミングに併せて自分で税務署に提出しました。
また、「納税管理人」については下記の記事を参照ください。
2,躓きやすいポイント
実際に入力をしていて困ったのは以下の3つ。これらについては、納税管理人、または本人(あなたのこと)のどちらの情報を書くべきかはっきりわかりません。ネットを見ても情報があまりなく、税務署に電話して聞いてみました。
- 1,納税地情報
- 2,申告書を提出する税務署
- 3,氏名等
2-1、納税地情報
納税地住所については、どの住所を書くべきか迷いました。
- 前まで住んでいた住所?
- 現住所(海外)を書くべき?
- それとも、納税管理人をかくべき?
結論をざっくりいうと、上は納税管理人(水色の欄)、下は本人の住所とのこと。
ちなみに「令和5年1月1日の住所」は上記と同じですか?のところは「いいえ」を選択すると、下半分が表示されるはずです。
本人の現住所はざっくり「クアラルンプール、マレーシア」のレベルで良いそう。
2ー2,申告書を提出する税務署
お次の「申告書を提出する税務署」は以前住んでいた住所の最寄り税務署が良いとのこと(納税管理人ではなく本人の)。
2-3、氏名等
最後に「氏名等」ですが、本人と納税管理人のどっちも書いてくださいとのこと(スペース内から紙に直接書いてくださいとのこと)。
下記についてはとにかく本人と納税管理人の両者の情報がわかればいいとのことです。
自分はこんな風にしました(上記と同じく、水色の枠内が管理人)。
※印刷して提出する場合、手書きで紙に適当に書いてくれても良いそうです(枠は気にしなくて良いですと言われました)。
3,還付金の受取方法の選択
受取方法の選択ですが、本人の銀行口座ではなく、管理人の口座ということになっています。ここだけ注意。
4,マイナンバーカードの添付は必要か?
結論からするとマイナンバーについては一切、不要です。税務署のお兄さんに確認したところ、
- 1,本人が提出した場合、マイナンバーカードはないことになっているので当然不要。
- 2,納税管理人が代理で提出(郵送、直接問わず)の場合、その人のマイナンバー含めて不要。
よって、本人確認書類のコピーとしても必要ないですし、マイナンバーカードの情報もetaxに打ち込む必要無しです。
マイナンバーについて、無記入で進もうとすると、以下のようなメッセージが出ますが、無視。「いいえ」を押せば進めます。
5,まとめ
今回、上記についてだいぶ困ってネットを検索したのですが、個人の体験記や、まとめは全然出てこず、ほとんどが国税庁公式のページでした。国税庁のデータはどれも正確な情報ではあるのですが、要点が説明されておらず、かなり困りました。こういった点を知りたかったというポイントをまとめたつもりです。
不明な点があれば、今回私がしたように国税庁に直接電話してみましょう(こちらからどうぞ)。かなり親切に教えてくれます。
ポイント
ただし、これだけ魑魅魍魎な税制度なので担当によっていうことが違います。そのため、「おやっ」と思ったら、時間をおいて、電話して複数の人に聞いてみることを強くお勧めします。その時、名前も聞いておきましょうね、後でもめないように(下記の記事に実際に言っていることが全く違ったエピソードを紹介します)。
その他、税金に関する備忘録はこちらから