当サイトの投資コンテンツといえば、怪しさ満点のうんばぼ投資が目玉ではあります。が、今回はそこそこ普通の投資分野であるIPOの紹介です。
海外から帰国して、晴れてマイナンバーを取得した我が家は、3か月の間に40個の証券口座を開設しました。その時に遭遇したトラブル、初めから知っておけばよかった点をまとめます。
固い投資じゃなくて、とにかくヤバ目の投資がイイとい人はこちらを。
なんでIPO?
IPO自体は大学の時にインターンでFP会社に勤めていた時からしっていましたが、実際に手を出したのは2020年から。きっかけは下記の記事を見てからです。
ここに出てくる投資家Jackなる人物は機会があれば触れようと思いますが、この記事自体はIPO自体の魅力がうまく表されています。
簡単にいうと、リスクが低くて、もとでもかからない、宝くじですね。
ただ、誰でも申し込みはできるんですが、なかなか買えない宝くじでもあります。
ポイント
- 申し込みだけなら、お金はかかりません。
- ここ5年くらいは年間90件くらい、申し込みチャンスがある。
- 当たったとして、当選金は5億円ではありません。でも、300円だけという事もない。
- 1年買い続けていれば2、3本は当たる(?)。
- 持ち金がゼロだと参加できないけど、ヘッジファンド買うように数百万円は必要はない。
我が家は宝くじが好きでちょくちょく買うんですが、IPO始めてからからは、宝くじは買わなくなりました。
ちなみに1枚で10,000円の宝くじをアブダビで買ったのは以下から↓
このIPO、ぶっちゃけ抽選に当たってしまえば、(ほとんどの場合は)そこそこの小金は手に入ります。
”ほとんどの場合”と書いたのは、IPOした株の株価が購入額よりも上がらない(=宝くじを購入した時の申し込み代金よりも上がらない)場合もあるからです。
申し込み価格よりも、下がってしまった割合は過去5年だと10-30%。2020年では26%でした。
人気の無さそうなIPOは、事前の目論見書の数字からもなんとなくわかります。ネットで探すと、いくつもIPO予想サイトもあるので、その辺から判断付きます。応募するIPOを見極めておけば、この残念なIPOを掴むことは結構な確率で避けることができます。
年度 | 上場会社数 | 初値<公募価格 |
2020年 | 93社 | 24社(26%) |
2019年 | 86社 | 10社(12%) |
2018年 | 90社 | 10社(11%) |
2017年 | 83社 | 8社(9%) |
2016年 | 92社 | 16社(19%) |
ポイント
- いかに当たる確率を上げるかがIPOのポイント。当たってしまえば結構な確率で儲かるのがIPO。まずは当たれ!
- 子供口座を使うのは、子供が複数いるうちはマスト。今こそ、子供に厳しい日本社会への反撃!
どこで開設するか?
ということで、複数の証券会社で口座を開設して、当たる確率を上げます。証券口座によりますが、子供口座もマストです。我が家は子供3人いるので、5口座も作れます。やっほい!
ちなみに証券会社ごとに扱っているIPOが違うので、すべての証券会社がIPOを扱っているわけではありません。まったく、扱っていない証券会社もあるし、IPOする会社のほとんどに絡んでいる証券会社もあります。
が、今はIPO不得意でも積極的に扱っていこうという証券会社もあるので、前年度に一件でも扱っている証券会社で全部開設します。
我が家が参考にしているのはやさしいIPO(↓)。
上記サイトには証券会社の基礎的な情報が載っています。例えば、
- 証券会社の口座数(潜在的な応募者の数⇒当たる確率にダイレクトに関係)
- IPO取扱い本数(ほとんど扱っていないところも)
- 抽選方法(ネットで完全抽選、それともある程度お得意様じゃないと当たらない?)
ポイント
でも、いいんです、とにかく開設します。基本的に前年度にIPOを一件でも扱っている会社は開設することにしました。
我が家では以下の証券会社で口座を開設しました。以下14社、子供口座を含めると全部40口座(私自身は4口座持っていたので、それは除く)。
- SBI証券※
- マネックス証券※
- 楽天証券※
- 松井証券※
- 岡三オンライン証券※
- 岩井コスモ
- 大和証券
- SMBC日興証券
- SBIネオトレード(旧ライブスター)
- みずほ証券
- 東海東京証券
- 野村證券
- auカブコム証券
- DMM
上記のうち※印がついているのは子供口座も作ったところ。子供口座でIPOを申し込めるかは証券会社によるので要チェック。基本はまず上記の物を作りましょう。
必要な書類、面倒さ
証券会社は2016年1月からマイナンバーが無いと口座を開設してくれません。なので、海外にいるときはこのチャンスに参加できませんでした。
我が家族みたいに2015年より前に出国し、それから住民票が無いならともかくも、普通に日本にいる人はマイナンバー自体は持っているんです。
マイナンバー、面倒くさくてもってないよーっ。
という人も、マイナンバー自体はもう割り振られているんですよ!
その昔(2015年後半)にマイナンバー通知カードってのが届いているはず。それが手元にないなら、役所にいって住民票だしてもらってください、それに載ってます。
ポイント
ちなみに普通の住民票だとマイナンバーが載ってないことも。窓口では「マイナンバーが載っている住民票(記載事項証明書)を出して」とお願いしましょう。
鍵となる書類は以下の通りですね。3つとも、みんな"マイナンバー〇〇〇"という風に名前は似てますが、全然違います。上から下に行くにつれて強力になり、申し込み時に提出する書類が減ります。マイナンバー通知書は住所が載っていないので、これだけだと弱く、他に住所が載っている書類が必要に。逆にマイナンバーカードは住所も、顔写真も載っているので強い。
必要な書類
- マイナンバー通知書(旧個人番号通知カード)
- マイナンバー載っている住民票(記載事項証明書)
- マイナンバーカード
これにプラスで身分証明書が必要。
証券会社ごとに申し込み時に必要な書類は結構違いますので、これから、見ていきます。みんな、お上に従っているだけのはずなのに、なんでこうも違うの?
あなたがマイナンバーカードを持っているなら
そして、あなたがスマホを持っているなら簡単です。必要なのは基本どこの会社も、
- マイナンバーカードのみか、
- 身分証明書一つ(免許書等)
で終わりです。ネット経由で写真をアップ、または専用アプリをダウンロードして撮影して、おしまい。
ネットで完結
紙のやりとりが無いので、ラクちん。早いところだと翌日から取引できるところも。
あなたがマイナンバーカードを持っていないなら
これ、会社によってはめちゃくちゃ大変です。我が家は帰国し、住民票を日本に移した時点でマイナンバーが与えられ、番号は住民票にも載りました(即日)。しかし、マイナンバーカードはまだ持っていません。何故ならマイナンバーカードの発行には、以下のようなステップが必要だからです。
- 役所に住民票を入れる(帰国時)
- マインバー通知書が届く(1-2週間)
- マインバーカードをネットで総務省に申請する
- 一か月後、マインバーカードが出来上がったと封書で連絡が来る(4-5週間)。
- その手紙をもって、役所に本人が行き、マイナンバーを受け取る(4歳の子供も)。
2015年以降に、日本にいる人は2番からのスタートになるはずですが、それでも4-5週間はかかります。
我が家は2020年10月に帰国したのですが、11月、12月とかなりの件数のIPOがあるのが知っていたので、マイナンバー無くても果敢に口座開設をチャレンジしました(そして、それが報われた話は後で!)。
それでは、マイナンバーカードがない場合も手続きは以下の通りです。
1、ユーザーフレンドリーな会社の場合
必要書類は下記の通りなんで、ネットで完結です。
- マイナンバー記載の住民票(記載事項証明書)
- 身分証明書一個(免許書等)
基本、ネットで完結なんで、マイナンバーカードを使って申請する場合とほとんど変わらず。
実質ネットで完結
こちらから紙の書類を送ることはなく、基本はネットで完結。書留が来たら、取引開始。
2、イヤな会社の場合
必要書類は下記の通りで同じなんですが、紙でのやりとりが必要です。
- マイナンバー記載の住民票
- 身分証明書一個(免許書等)
これが面倒くさい(笑)。基本、上記の書類をコピーして物理的に送らないといけない。
しかも、免許書等は両面。
しかも、夫婦で開設するところに対して住民票を2通だせと。
しかも、住民表は原本出してよ!というところも。
。。。我が家は妻がてんてこまいでした。
注意
上記のドキュメントに加えて、申込書的なものにハンコを押して送る必要があります。
- ネットで入力した情報をプリントして、郵送する。
- または証券会社から送られてくる書類に認印を押して、郵送する
何でこんなに面倒?
⇒今時、紙のやりとり。
これは明らかにシステムのせいです。
現行システムに対応できていません。
例えば、下記は東海東京証券のホームページからなんですが、マイナンバーカードの代わりに”通知カード”はOKとしているのです。それであればネットで完結。ただ、この通知カードは2020年に廃止されています。我が家のように新しくマイナンバーをゲットした人は、この通知カードはもらえず、もらえるのはマイナンバー通知書のみ。それは受け付けない。しかも、住民票も受け付けないと。
おそらく、通知カードをもらっている人も、今さらどこにあるのかわからないという人は沢山いると思います。そういう人にとっては、すぐに発行できる住民票がマイナンバーカードの代替になると思いますが、それもダメ。
そうなると、書類でのやりとりが発生しています。同じようなことが何社か(下記は野村証券)であったので、しらーと住民票を携帯で撮影してアップロードしたのですが(アプリ経由)、そもそも”通知カード”じゃないってことでアプリのシステムに跳ねられてしまい先に進めませんでした。または、ネットに画像をアップロードする形式だと、後々で「これじゃ、ダメ」ってメールで文句いわれてしまいます。
このアプリやシステムが、上記のユーザーフレンドリーな会社たちのように、ちゃんと住民票(記載事項証明書)にも対応していればいいのですが。
注意
- 以上のようにマイナンバーカードが無く、システムが古い会社で口座を開設するのは結構面倒です。
- 書類のやりとりで1-2週間かかります。なので、急ぎでなければマイナンバーカードを先に取得しましょう。4-5週間余計にかかりますが、数十口座を開設するには結果的にこちらの方が早く、何より楽だと思います。
- 特に妻に手続きをお願いした我が家の場合、妻の機嫌が著しく悪化しました(気を付けましょう)。
- それと、子供口座はまずは親の口座を開いてからです。ので、子供口座は後回しになりますね。
あ、イヤな会社の名前を挙げておきますね。ご参考まで。マイナンバーカードがあれば、これらの会社もイイ会社のはずですので、あしからず。
- 岡三オンライン
- 岩井コスモ
- 大和証券
- みずほ証券(極悪、↓参照。)
- 東海東京しょうけん
- auカブ証券
- 野村証券
特典がある会社も
2000円キャッシュバック等の証券会社もいくつかありますが、下記のいずれなのでパスしました。面倒です。
- 口座開設後、指定の株取引等を2回以上(または10万円以上の取引とか)
- 提携の銀行口座を開設、その後、送金。
証券会社とコラボしてやっているサイトもいくつかあるので、掘り出し物は時期によってはあるかも。
我が家はただでさえ、妻への負担が多かったので、これについてはさすがに言い出せないうちに口座開設となりました。
独断の証券会社の特徴開設
今回、40口座を開くうえで、証券会社毎の特徴のようなものわかってきました。勝手な紹介です。
ダントツのメンドクサさ、みずほ証券
今回、修行と思うような扱いを受けたのがみずほ証券です。不可抗力じゃすまないです。
ダメなポイント
- マイナンバーがない場合は、紙のやりとりが必要です。
- しかも、向こうからのドキュメントが届くのが遅い。
- そのドキュメントに必要事項書いて、それにコピーした免許書と住民票の”原本”を送る(同じタイミングなのに夫婦それぞれ原本いれろと要求)。
- その後、10日後以下のような書類が到着。
ここまでで時間はかかるし、心証もかなり良くない。
のに、まさかの口座開設拒否 。
こんなことあんの?
ネットで探してみたんですが、ほとんど情報得られなかったんです。で、妻が電話してみたら、印鑑が夫婦で同じだからなようでした(はっきりとはいわない)。
確かにネットを探してみると、ホームページにそれらしい事を書いてありました。しかし、このハンコ、銀行印でもなんでもなく、ただの認印ですよ?認印に意味なんてないと、ハンコ廃止に絡んでこれだけ世間的な流れがあるのに、これとは。。。
マイナンバーカードが届くまで、この手続きが伸びに伸びたので、マイナンバーカード到着後にネット経由で申し込み完了となりました。
しかし、まだ続きが。その後、ログイン、入金まで終わったのに、IPO申し込み画面でエラーがでて、コールセンターに問い合わせてくれと。
電話してみると、
お客様の場合は、犯罪取引防止関係の書類が、不在で帰ってきてしまったためロックされています。また、送るので今度はちゃんと受け取ってください。
いやいや、そんな不在票は受け取っていないです。そちらからはログインパスワードの書類とか、その前の口座開設拒否とか何度も書類届いているので、今回だけとかおかしいですよ。ちゃんと送ったんですか?そもそも、妻も同じタイミングで申し込んだんですが、何も受け取ってないけど、彼女は申し込みできていますよ。
。。。もう一度、送ります。ご確認ください。ひとまず、取引は問題なくできるようにしておきます。
こんなやりとりがあって、書留で届いた書類はこれだけ(↓)。ただのパンフレット。何かチェックして、署名して、送り返すとかでもない。
こんなことやっている証券会社はダメ。この分の郵送料、人件費だけ損してしているし、回り巡って手数料に反映されているはず。
ダントツの手軽さ、DMM証券
インサイダー防止のため、申し込み時には結構な勤務先の情報(社名、住所、規模、役職、電話番号)を聞かれます。
でも、DMM証券は勤務先名だけでおしまい(笑)
けど、電話がかかってきて、名義人、メルアド、申し込みした端末まで聞かれる(名義貸しを気にしているのか?)
ダントツの封筒の大きさ、野村證券
他社と比べてダントツの大きさが到着した。この後、我が家では「封筒の野村」が通称に。
玄人向けのサービス
営業の押しの強さからスーパーサイヤ人ともいわれる、大和、野村。この二社に関してはコンサルティング(ようは電話営業)もあり、そちらは選ばずにネット取引専用を選びましょう。大変な数の電話がかかってくると思うので、IPO狙いだけに口座開設の身からすると恐縮してしまいます。
コンサルティングの場合は、口座管理手数料も取られるので要注意(大和は国内株式口座管理料(年間1,650円・税込))。
入金
抽選申し込み時には種銭が必要です。IPOによって必要な申込金額は変わりますが、50万円あればほとんどのIPOには申し込めます。
ただし、申し込み時には入金が必要なく、その後、当選時に必要なところも結構あります。そこを優先的に使うのもありです。
また、子供口座の場合は、大人名義の口座からの入金でもOKしてくれるところと、子供本人の名義からでないとダメなところがあります。これ、結構面倒です。
また、40口座もあると送金手数料だけでも結構な出費に。都市銀の場合は45 x 400円で2万円近いことも。提携銀行であれば振り込み手数料タダ、即時入金反映もあるので、その点も調べて一番安い方向で行きましょう。
注意
- SBI、マネックス、楽天はお勧めですが事前入金必要です。
- 取扱数多い野村は事前入金いりません。
- 取扱数少ないのに事前入金求めてくるところはないですが、そういう所は後回しにしましょう。
まとめ
結局10月中旬から始めて、40口座作るのに12月中旬までかかりました。
大人の口座はマイナンバーカードをゲットする前にみずほ以外の解説は終わりました。1か月で25口座ですね。
子供は大人の口座を先に作る必要があるので、後回し。子供口座ですが結局マイナンバーが手に入ってから、作業をしました。が、親権者のサインが妻、旦那どちらも必要なため、全部紙ベースでのやりとりです。まずは大人の口座を作りましょう。
今までIPOは管理人名義の3つの口座だけでやっていましたが、40口座もあれば少しは当たりやすくなるでしょう。と思っていたら、早くも年内にいい知らせが、それは後程。
注意
ネットを見ていると、同居人以外の家族による名義貸しでIPOの当選確率をあげよう!というのが見られます。各証券会社の規約違反である上に、種銭を振り込むときに、本人名の口座からしか受け付けてくれないので後々苦労します。出金時もそうです。やめましょう。
次回同じことをするなら
- (マイナンバーカードがないなら)悪いことは言いません、大人しくマイナンバーカードを先に作ってから、申し込みをしましょう。
- SBI、マネックス、楽天は子供口座でもIPO応募OKなので、まずはこちらを作りましょう。
- 事前入金が必要なところは後回しで!
- 大量な紙が到着するのでバインダーやファイルを100均で購入すること。
- 子供が多い家族はやらない理由はなし!少子化日本にあって第2の児童手当になるかも。