今回の忖度料理は、youtubeで見つけたこちら。レシピ、簡単。基本混ぜるだけ。実力はいかに?
ポイント
- 難易度 ★☆☆☆☆
- 材料度 ★★☆☆☆
- うまさ ★★★★☆
- 満足度 ★★★★☆
忖度料理とは?
(ここは「忖度料理って何?」って思った方への説明です。いつと同じなので、既読の人は飛ばしてくださいね。)
これ、料理レシピだと強くそう感じます。 たとえば料理サイトCookpadにのっているレシピで、"鉄板"と呼ばれているような奴。 実際につくレポ(実際にそのレシピで作った人の感想)の感想を見ても、
「これ、ちょー、おいしい」
「おいしくて、家族に大好評です」
「HDI'&%JHGY()S♪♪♪」
とか、絶賛の嵐の奴。
でも、実際に作って食べてみると、たいしたことない。隣の芝生も良く見りゃショボいのパターン。 これはcookpadにかぎらず、有名youtuberや、料理本でもあります。 これに、よーく騙されてきました(笑)
そりゃ、宣伝している方としてはうまそうに見せるよね。 この料理、「超まずいと!」とは誰も言わないし。つくってまずかったら、わざわざ「作ったよー」とネットに乗せることはないですよね。空気読める(あるいは空気で酔える?)日本人ですので。
そんな料理を人呼んで、、、(ん、管理人だけ?)
「忖度料理」
忖度無しで、本当に美味しいのかジャッジします。 もともと、自分はこういったレシピをしょっちゅう参考に、かなり騙されたり、同じレシピを(時々まずいやつも)時間をおいて、複数回作ってしまうことがあるので、それを阻止するための備忘録としてこの忖度料理を始めたのです。
忖度料理のお約束1、実際に作ってみる。
料理系のyoutobeのコメント観てみてくださいよ。
だいたいが、
- 「これ絶対うまい奴w」
- 「おいしそー、こんど作ってみます♪」
- 「up主、すごい!」
いやいや、うまそうにつくるのが目的じゃないですよ! うまいものを作るのが目的。 作って、食べて、満足してなんぼ。 うまいのを実際に「つくる」ことが目標です。
そうしないと、家族から総スカンを食らって、だから男の料理はっていわれちゃうわけですね。
忖度料理のお約束2、レシピと手順はできる限り厳守。
自分もよくやって反省するんだけど、レシピで手元にない材料があったりすると、あるもので代用したり、入れなかったりします。
あとは大さじ1のところを、おれは濃い味が好きだってことで大さじ1+αにしちゃうころ。 結果、もしそれで味がいまいちでも、レシピが悪いんじゃなくて、変更を加えてしまったのが悪いわけですね。
keep calm and follow instruction
とはよく言ったものです。 なので、可能な限り素材は同一とし、無い場合はそもそもそのレシピに手を出しません。かつ、分量は厳守です。ここはリスペクトです。
でも、もし、全部レシピ通りに作ってダメなら、やっぱりそれはダメなレシピなわけです。
ポイント
初見はテッテイテキにパクる(TTP)でいきます。不可抗力はできる限り、無し。アレンジするなら2回目から!
忖度料理のお約束3、評価は管理人と家族の辛口、本音。忖度無し。
「最高の隠し味は空腹感」と我が家ではよく言っています。 やっぱり料理つくるのって時間も体力もかかるので、どうしても期待値上がっちゃいますよね。
でも、そこは冷静に行きます。 あと、自分よりも家族、特に子供は冷徹なのでわかります(あいつらはまずいと言わずに、ただ残す!)
さて、第4回の忖度料理は、、、
ラーメン屋店主が教える!家で作れる最高に旨いタンメンの作り方! by ケンマスクッキング
はい、今回もyoutubeから。ケンマスクッキングという実店舗を持っている人のレシピです。
やっぱり経験的に実際に店持っている人のほうが信用できそうですよね。味はどうでしょうか。
この店主、表の顔を見る限る、すげー、気のいいおっちゃんという感じで、その人が「超超超おいしい、タンメンを紹介するよー」と、独特のハイテンションで言ってるんで、(騙されて)一度試してみる価値はあるかなぁと(裏の顔はどうだろうと思うも、他のレシピもだいたいこんな感じ)。
タンメンは塩系なので、スープの出来がもろに響くなので我が家ではあんまりつくらないですね。住んでいる砂漠国は野菜も全然美味しくないし、良いもやしなんてなかなか手に入らないので、かなり作りにくい、またはモチベーションが上がらないラーメンの一つです。ただし、今回は良いもやし手に入りましたよ。アブダビで最高のもやしです。
あ、自分は二郎系のがっつりも大好きすが、タンメンも大好きです。特に野菜の味がまざった天然の甘さがはいったスープと、野菜をホクホクしながらほうばるのは二郎に通じます(結局、二郎かっ)。
忖度料理開始
ざっくり、簡単に作れるレシピですね。前回みたいに煮干しをクソ入れたり、人生で一番くらいにゴマを擦ることはないです。
まずは材料
詳細はいつもとおり本家のリンク先をみてください。ちゃんと概要欄にレシピ、分量がのってます。今回は材料の中では、ほとんど特殊な物はないですね。手軽。
たれ
今回はたれというか、事前にスープと一体化しておくことを本家はすすめていますね。
実店舗をもっているひとはレードルで、器にたれをいれて、そこにスープをという人が多いですが、この人は家庭でつくることを前提にしていて好感が持てます。
中身もシンプル。創味シャンタンと酒さえあればおしまいです。厳密には今の味覇は昔の味覇じゃないのですが(むかしのは”味覇”と今の"味覇"の関係はこちら。この二つの紛争はこちらから)、さすがプロという事でそこをわかっていて、創味シャンタンをレシピとして入れているのかもしれません。我が家では日本と8000km離れていますが、絶対に味覇かシャンタンを切らさないようにしています。
日本酒は我が家に料理酒がないのでいつもとおり、安い酒のでっかいパック(いつかの出張でかってきたやつ)。紙パックにアルコールが入っていると思わないので、絶対に税関では捕まらないというあれですね。それでも、砂漠国はワイン4本までOKなので、そんなことする必要はアル中じゃない人はしないんですが。
スープ
お次はスープ、本家ではスープはお湯とシャンタン、酒だけですが。我が家はせっかくなので第3回のレシピとおなじやつを冷凍して使いました。鶏と和風だしのダブルスープ。
和風スープ
- かつお50グラム
- しいたけ4つ
- こんぶ10cm x 10cm
- 2枚水2りとっる
鶏がらスープ
- 丸どり x 2
- ネギのあおいところ3本分くらい
- 生姜20gにんにく4かけ
- 水1リットル
- 酒100ml
ちょうどイスラムの犠牲祭のせいで(Eid Al Adha)で、どこのスーパーをみても肉系が棚からないw。特に鶏ガラ(chicken bone,1kg 150円)くらいは4件みてもなく、仕方なく丸どり一匹600円を2個かって、youtubeを参考に捌きました。
さばきかたは以下参照。今まで見た中で一番わかりやすく、今回は2匹さばいたので反復練習になり、ガチで上達したと思っている。自分でやると達成感あるし、次の日以降、妻が鶏料理作ってるおまけつき。
写真のようにチキンレッグ部分と胸肉はとりのぞいたので、賞味で1キロ強。ちょっと水の料理に対して鶏ガラが少ないようにおもったが、レシピでは水1リットル大して鶏ガラ一匹分なのでまぁ、OKなのか。
和風だしは半日寝かせておく。
鶏ガラスープの材料をなべにいれて、ひとまず沸騰させる。あと、いつも通り最初にガラは一度熱湯にいれて、一回水を捨てて、もう一度やり直してから開始、ここは今回のレシピも似てる。沸騰した時点では液面は具材より若干した。
そしたら、酒を100mlいれる。そして、和風スープを1リットル入れる。
そうすると、液面は具材の上に。4時間かけて、すこしずつ和風スープをいれていく、合計で水は3リットルつかうので、仕上げりは2リットル弱を目標にしていた。が、最後に火加減をあやまって仕上がりは1リットル強になってしまった。濃厚だ(本当はもう少し上品eクリアなスープが良かった)。
野菜
タンメンでは野菜は肝ですね。スープにもいい効果です。
本家はコンビニで売ってそうなカット野菜を使ってます。そういや、最近砂漠国でもカット野菜をみるようになったなぁ(タイ料理のパッタイ用とか)。
しかし、我が家は今回、ヤバいです、野菜。下記のような感じなんだけど、なんてたって1番目と2番目がが入っています。
- もやし
- にら
- たまねぎ
- キャベツ
- コーン
なんで、これがヤバいんだよって、自分でも書いていて思うんですが、海外、特に中東では野菜は必要最低限のものしかないので、もやしとかニラとか栄養分ないものは後回しなわけなんですが、上記二つがたまたま売っていたので、今回はいれちゃいます。
ニラはドバイのドームで栽培しているらしいやつ(1ふさ8DH、240円)。しかも、状態が良い奴で、通常なら我が家ではニラが主役のニラ玉にする感じのクオリティー。地元の中華スーパーで手にいれました。
もやしは1パック300円(日本の10倍!?)で、日本のしゃきしゃきのもやしには負けるけど、それでもこちらで売っている紙みたいな奴よりは全然いい、最高級品です。自分の住んでいる町(人口100万超え)でこの質を売っているスーパーは2つしかありません。
砂漠国最高級品、今回使った200g/300円
準高級品(左)120円/200gと最高級品(右)の比較、太さとしゃきしゃき具合が少しおとる。
砂漠国で売っているその他のもやしは。。。色白の男のことを「もやしっこ」と呼ぶことがあるくらい、日本ではもやしと言えば、貧弱というイメージがあります、こちらのもやしを見ると、とても日本のもやしにはそんなことは言えない(断言)。
麺
本家では麺はおいしそうな北海道ちぢれ麺を使用。我が家ではいつも通りの鉄板レシピです。エジプトはカイロにある「Japanese restaurant 牧野Makino」という 日本食レストランのラーメンパターンをパクっています(シェフ直伝です)。
1、春よ来い500g
2、タピオカ100g
3、塩5gm
4、蒙古王かんすい8g
5、卵2個と水で240ml(塩とかんすい含む)
前回の反省からちょっとやわ目に(10g水を増やして、加水率40%)。手でちぢれ麺を再現、製麺後は寝かせ時間は数時間だったけど、いい出来。
ちなみに我が家では2mm丸麺か、1.6mm角麺をつかいます。今回はタンメンということで、少し太めがいいだろうとで2mm丸麺使用。
忖度調理(二人分)
レシピと同じく、調理も簡単です。
本家のyoutubeでは冬にナベとかで使うカセットコンロをつかってやっていて、家庭用の火力で十分とアピールしているくらい。
まず、スープとウェイバー、酒はスープと混ぜておきます。ウェイバーは最初大さじ1でやって、本家では途中味をみて追加してますが、自分も水550mlに対しては大さじ1はうすいとおもいます。
その後、麺を投入して、炒め作業です。
麺の湯で時間ですが、結構長くかかります。
かん水のせいか、こちら砂漠国の水のせいか、はたまたこね時間が長いからか、philipsの公式(4,5分)よりも全然時間がかかるので(7,8分)、麺投入後1,2分してから、ニンニクと肉を炒めはじめる。本家でもしゃきしゃき感大事とのこと。
野菜投入。二人前にしてもかなり量は多いと思う。
本家では野菜の量はすくないので、一気にやって、しゃきしゃき感をだしているけど、こちらは量が多いので、硬いものから(玉ねぎ、キャベツ)。
最後に、もやしとニラ。もやしは2パック(合計もやしだけで600円!)つかったので400グラムはいっているけど、ちょっと多すぎた。
その後、混ぜてあったスープを追加。電子レンジであつあつにしておけば、すぐ再沸騰してくれる。しゃきしゃき大事。
本家でも味を見て、ウェイバーやらいろいろ追加してとあるので必ず味見する。自分はあとで触れるように何か物足りなさを感じた。
見て分かると思うけど、こちらのもやしは先っぽの芽(?)みたいなところがついていて、食感いまいち。
麺がゆであがったら、我が家公式レシピである水ですすいで、再度湯通しして、伸びにくくする(水といっても砂漠国の8月なので、水道水は40度くらいのお湯だけど)。
最後に、ラー油をかけて、、、
完成!
うん、見た目はうまそう。しかも、いい香りもする。
そして、この「見た目はうまそう」は本当に「見た目は」だけのことは何度もあった。それが忖度料理。さぁ、どうなる?
忖度抜きの実食
熱々でほくほくしながら、まずは天地返し。かなり野菜の量は多くしてしまった。
忖度無しで白状すると、実はこのレシピ3回は作った。
2回目から野菜を炒める時に塩を大さじ半分はいれている。けど、これでも足りないのでスープ、1人前あたりにもう小さじ1は炒れている感じ。全然違う、味が締まる。
今回の反省
- レシピ通りだと味がぼんやりしている。必ず味見する。
- 我が家では一杯当たり、塩2弱を加えるべきという結論。
- ただ、料理酒使う場合はある程度塩はいっているので調整。
- 野菜が多いとスープがうまくなるけど、あんまり入れすぎると野菜のあまみでスープがぼやける。適度がいい。
- 胡椒とラー油追加おすすめ。
このケンマスさんのyoutubeちゃんねるは他にも、ラーメンはもちろん、ぎょうざ、おでんなんてといろんなレシピがある。
忖度抜きの評価
はい、評価ですがかなりのうまさなので9点つけます(塩の加減をしっかりすれば!)。
総合得点9/10点
料理の難易度 ★☆☆☆☆
簡単、10分かからない。または麺ゆでてる時間で全部終わるレベル。
材料の手に入りやすさ難易度 ★★☆☆☆
らくしょー、家庭にあるレベル。
うまさ ★★★★☆
味の調整だけがポイント、塩必須。
満足度 ★★★★☆
こんなに簡単にタンメンつくれるのビックリ。
ごちそうさまでしたー!