三か月かけて結構まじめに勉強し、ついに試験当日。それまで、毎日アルコールを飲んでいたのに週3、4日は禁酒しました。今回は運よく、初めての受験で一次試験を突破できました。
実際を受けるときの注意点と解き方のご参考になれば!
1、試験開始前
会場は近くの高校でした。なんだか高校生っぽい人がいっぱいて、ビビりました。日本の英語教育もここまで来たのか!とビックリしましたが、同時期に英検二級のテストもしていたんですね。
実際の部屋に入ってみると、自分と同じくおっさん、おばさんばかりでした。が、二人だけ小学生っぽい子がいました。あの難しい単語わかるんですね(娘と同じくらいの小学高学年)。それとも、自分と同じく捨てているのか。。。
着席指定時刻になりました。まずは、特製の”自分史上一番タイポしやすい単語一覧表”を見直します。
しかし、教室に入ってから、開始までは一時間近くありました。なんでこんな早く呼ばなきゃいけないの?。お姉さんが試験の説明を初め、さらに10分待って、ここで「トイレに行っていいですか?」と勇者を演じました。長丁場ですからね。そしたら、自分の居た教室の3割くらいの人はトイレへ(イイことしたなぁ)。
ちなみに娘と張り合うために受けた英検一級の対策は3か月かけました。詳しくはこちらからどうぞ(↓)。
ポイント
みんなが賢く見える教室内です。なので、「前の女性は帰国子女でエミさん、右の人は翻訳家の卵でアイさん、左の人はたぶん外資系にお勤めのツトムさん」、みたいに名前をつけていました。実は英検の回答用紙には海外滞在時間という欄があるんですね、だから、そこを見ればわかるんです。それで、永遠に続くであろう待機時間中に前のテーブルの人を回答用紙が見えたのですが、自分の席の前の4人は経験なしに〇をつけていました。英検一級は結構、純ジャパが多いんですね。
あ、まだ試験始まっていませんからね。カンニング、絶対ダメです。
2、試験開始
おさらいですが、一次試験は100分のReadingとEssay、そして35分くらいのリスニングが続きます。リスニングやっている間も一応、リーディングに戻れます。
今回決めていた解く順番と、目標時間は以下の通りでした。
- 英作文のテーマをちらみ(目標1分)
ここで、まずはYES or Noのうち、どちらが3個書けるかドラフトしてみる(詳しくはこちらの記事)。 - 単語、熟語問題:目標12分
どうせわからない、一問30秒以下で迷わず進め。道は開ける。 - 読解問題:目標45分
普段通りやれば得点源、大丈夫、迷った問題は見切りをつけて進める。 - エッセー:目標40分
35分あればなんとかなるはず。けど、本当はもう少し時間が欲しい。 - リスニング:35分
ここは流れに任せて強制スクロール。
ここで大事なことは、3番目までで60分で終わらせることです。これは練習中も意識してやってきました。
ただ、答えをマークシートに写す時間も考慮するべきです(そして絶対鉛筆←マーク塗るの簡単!)。自分は最後に一気にマークシートに写すのはヤバいと思って、セクションごとにまとめてやろうと思いました(実際そうしました)。ただ、やり方としては、いくつかあると思うのでどれでもいいので決めてはおきましょう。
ちょっとした裏技
実はリスニングが始まる合図があってから、実際に問題が始まる前には2分くらいあります。だから、この時間もマークシート写しに使えます(つまりフルで100分をreadingとessayに使える)。Reading/Essayが終わった後に回答用紙が回収されるわけではありませんのでできます!ただ、この30秒前にはリスニングの問題の先読みはしておきたいところ。
今回、ざっくりとした目標と現実をまとめてみます。
Essayの課題のちらみ
目標:1分→実績:2分
あとで触れますが、ちょっと内容がひっかけ。
単語熟語
目標:12分→実績:12分
ノーコメント、やっぱりパス単やりきっていなかったし。全然、ダメ。
Reading(文章問題)
目標:45分→実績:40分
迷った問題が数個があるけど、たぶん大丈夫。いつも答え合わせすると結構解けている。とにかく焦らず、時間通りに終わらせること。と、思ってやっていたら、案外予定より早く終えることができした。
エッセー
目標:35分→実績:40分 (5分余り)
ちょっとここは詳しく見ます。練習で英検公式の回答用紙をつかっていたおかげで、いつも通りにかけました。まずは、一番最初にやっておいたYes/Noの立場で3個書けるかを振り返ります。
・・・読めません。
Yesの方が3つネタをかけそうだったので、Yesに沿ってドラフトします(↑問題用紙は持ち帰れるので、これが現物)。
ドラフトは15分くらいで書けました。時間的にはまだ30分あります。いいペースです。
さぁ、清書しましょう。採点してくれるお兄さん、お姉さんが読めるレベルの字で。
と、始めましたが、なんとこの作業に25分かかりました。
途中から、"They"がかけなくなりました。
They書く→汚い→消しゴム→Th→消しゴム→They→消しゴム。。。
どう書いても汚い。本当に字の汚さで採点放棄されるレベル。練習中も確かに汚かったんです(清書でも)。それでも、「本番はもう少し綺麗に書けるだろう」と思っていましたが、本当にダメでした。
書くのが苦痛で苦痛で。思えばエッセーの練習は3か月前から、手書きでは3週間前から初めて過去問10回分くらいは手書きで書いてもそれです。ちゃんと練習していなかったらどうなったんだろうというレベル。字に自信が無い人はしっかり練習しましょう(ちゃんと公式解答用紙を使って5回は)。
ポイント
ちょっと触れましたが、今回のエッセーのネタにはトラップがあります。
Can individual privacy be protected in the modern world?
"Can"なんですね、"Should"じゃなくて。私は初見で、「あ、プライバシーを守れるか?を聞いてるのね」とすぐにわかりましたが、twitterを見ると勘違いしている人もいたようです。そういう意味でも初見で、YES/NOを3つ作る作業をした後に、もう一度、問題文をみなすのは重要だと思います。
3、この英作文は何点もらえる?
はい、ここで今回書いたエッセーを晒しちゃいます。
持ち帰った問題用紙(ドラフト付き)を見ながら、試験日の夜に再現したので、ほぼ95%は実際に書いたエッセーだと思います。タイポとかはgoogleさんが教えてくれますが、わざとそのままにしてあります。
Question: Can individual privacy be protected in the modern world?
A:Unfortunately, it is not practically possible to protect one’s privacy. One’s privacy is of utmost importance for human rights. However, people should understand that this can not be assured and sometimes should be accepted for the sake of common benefits.
First, we should understand that there are a large number of threat which can pirate privacy if you would like to live in the modern world. With smartphones and PCs, people input a large amount of personal information in a their daily life and carry them. It does not make sense that they are 100% secured unfortunately.
Second, there are numerous video cameras in our streets. It is common to hear that cameras harm people’s privacy. It is indeed true. However, these cameras actually prevent people from offending laws and keep our society peaceful.
Third, there are other controversial systems, like Japanese "My number card", which contains a limited amount of personal information. Although hacking personal information may not be avoided, the card aims for ensuring efficient data sharing and decreasing social expenditures. Therefore, we should value common benefit over privacy.
For the reasons mentioned above, we should understand that privacy cannot be perfectly protected if you would like to enjoy development of IT and opt for common benefits.
全部で205 words。
全く難しい単語は無いですよね?そもそも、自分は書けません、難しい単語なんて。。。
前の英検一級対策勉強法のブログでも書きましたが、これでも平均は取れます(何点だか予想してみてください)。
4、結果は?
合格していました。リスニングのおかげでなんとかなったみたいです。
それぞれの得点と反省をしてみます。。。
その1、Reading
単語はひどいです。20問中9問、サイコロ回すレベル(けど、熟語はなんと満点)。その分、読解で取り返しました。
その2、Writing
あのエッセーでも平均点くらいはとれています。だいたい6/8点ならOKでしょ?構成なんて7点頂きました。もう少し字がキレイならば、プラス1,2点取れたかもと本気で思います。
その3、Listening
今回は運がよくて一問以外全てあっていました。いつも8,9割でしたが、ちょっと出来すぎ。
ちなみに受験日に英検が答えを公開しているので、答え合わせをしました。その結果をtwitterに公開し、合格予測してもらいましたが、概ね合格と言われて安心。
あれだけ勉強したのに
今回、運よく合格できたのはリスニングとreadingの文章題に助けられたからです。前回の記事で書いた対策をしなかったほうですね。
一方、対策をした方、単語に関しては不十分だったのでしょうがないと思います。でも、英作文、これはもう少し行けたのでは、、、と思います。下記のように合格者平均点よりは素点で1点か2点低いように見えます。あれだけやったのに。でも、英作文についてはあれで精いっぱいな気もします。そして、字の汚さで1,2点は下がったと考えるとまぁまぁ。でも、あのレベルでも合格できるという事はわかりましたね。
5、まとめ
前回で受験前三か月の勉強法、今回で当日の様子をまとめました。結果的には合格てきて、ちょっと驚きました。次は二次試験、こちらは合格発表時点はまだ対策を始めていなかったのですが、それはまたの回。
今回のポイント
- 解く順番は考えておきましょう。
- マークシートに写すタイミングも考えておきましょう。
- トイレは着席指定時刻前ではなく、開始時間前にもう一度行っておきましょう。