英検一級一次試験はおもいがけず合格でしたが、今回は二次試験試験まで3週間でおこなった対策と結果です。
1、一次試験合格から
一次試験の結果発表から二次試験までは約3週間ありました(C日程という奴で通常は二週間が多いとおもいます)。ちなみに一次試験の勉強法と結果は以下にまとめてあります。
ちなみにですが、海外で10年近く働いているので(日系の会社の駐在員としてですが)、スピーキングは他のライティング等と比べると自信がありました。「英語である程度のケンカはできます」というのがウリにしていました。なので、二次試験も後で触れる”作法”を抑えていれば何とかなると思っていました。今思うと甘い、甘かった。ちょっとこれが油断に繋がりました。こ
2、二次試験の対策
本番まで3週間の時間で、二次試験の”作法”を学ぼうとしました。この作法という言い方は、娘が準一級を受けたときのオンラインの先生の言葉です(↓)。英検二次試験は型みたいなのがありますので、作法といういい方は言い得て妙だと思います。
結論からいうと、多少お金を払ってもプロに診てもらうのがイイと思います。二次試験はスピーチ(2分)とQ&A(3分)が続きますが、スピーチは独学でも練習をこなせばある程度上達すると思います。ただ、Q&Aについては独学ではなんとでもなりません(問題集に載っているQ&Aは、あなたが喋ったスピーチについてじゃないですからね)。これはオンライン英会話で先生に診てもらわないとダメです。
旺文社の対策本
お決まりですが、下記の本は14日間のトピックスで完結型なので、一次試験の結果が出てからでも間に合います。この中にDVDがあるのですが(スマホからでも見れる)、これで当日の流れがわかります。これおススメです。うちの娘は準一級時は結局このDVDしか見ていませんが、効果はあったと思います。
14日でできる! 英検1級 二次試験・面接 完全予想問題 改訂版
合格したらすぐにメルカリに出す気だったので、ちょっと書き込み等は遠慮しながらやりましたが、使い倒す気でやりましょう(それでも半値くらいで売れているようです)。
ポイント
私のように純ジャパではなく、帰国子女であればこの本だけで対策はOKだと思います。でも、最低限これはやりましょう。同じ回で受けた、中東の同僚の娘さん(中3、9年海外は)は全く対策をせずに英検1級を受けて、当日試験終わった後にこんな内容だと予想していなかくて泣いたということです(それでも合格、さすが)。
オンライン英会話(Small world)
一次試験のエッセーを見てくれていた先生に、二次試験の対策もお願いしました。お互い慣れているなので、授業中のQ&A等の効率は良いのですが、緊張感はないです。なので、練習では普段の実力以上に出来ている感じでした(他の先生でやったほうがいいかもと途中で思いました)。先生はSmall worldで見つけました(詳細は下記から)。
ただし、英検一級の専門家ではないので、4分間のQ&Aはちょっと苦労しているようでした(私がしゃべったスピーチについて質問を出さないといけないので)。
オーパス英会話
これまたオンライン英会話なのですが、twitterで受けた直前対策の勉強会(無料)で紹介されていた動画で、このオーパス英会話の講師(ファーマンKenさん)が紹介されていました。ちなみに元々の勉強会を主催しているスクールは受けませんでした(二次試験の模範解答が、”お前絶対こんなスピーチできないだろう!”という汎用性ないものだったので)。
オーパスでは、50分 x 4回でやりました(12,000円)。ここは英検一級についてyoutubeでチャネルをもっているくらい専門のようで、上記のSmall worldの先生と違って以下のようなメリットがありました。
- 出題のネタが多い、そしてそれに対するQ&Aが慣れているのでポンポン出してくれる(50分で4-5問くらいできる)。
- 「迷っていても最初にYesかNoははっきりさせましょう」等、ポイントを教えてくれる。
- 発音等、クリティカルなところをしっかり指摘してくれる。
特に1番目はSmallworldの先生よりも明らかにレスポンスが良かったです。出題ネタはネットを探せばいくらでもあるんですが、そのネタについてのQ&Aを4分続けるのは、面接官にとっても大変だと思います。この先生は、それ専門なので、Q&Aの質問にしばらく止まってしまうようなことはなかったです(Small worldの先生は50分で2-3問くらいでした)。
youtubeですが、下記だけでも参考になると思います。
ポイント
あと、twitterやっている人は、「一次試験合格したよ!」とtweetしたりすると、結構な確率で営業が来ます。自分の時も、イイねがついていたり、コメントがあったり。だいたい、こういう人のプロフィールをクリックすると営業です(下記の"2件の返信"のコメント見てみてください。noteやセミナーに誘導されます)。
その他
試験本番のスピーチの前に1分くらいイントロダクションがあります。これについては、下記について事前にカンペを作っておきました。おかしいところがないか、二人の先生に診てもらって、それを憶えておきました。
- 自己紹介
- なんで英語を勉強しているのか
- 今日どうやってここまできたのか?
- この後何をするのか?
もう少し時間があれば、トピック100本ノックみたいなのをやろうと思ったんですが、、、。その場合は、Voiceroomお勧めです。
3、合格基準
下記が二次試験の採点基準で、それぞれ10点満点、合計40点です。
- Speech
- Interaction
- Grammar and Vocabulary
- pronunciation
合格には何点くらい必要かというと、どうやら26-28点です。同じ回でも、試験日が異なれば変わることも(A日程、B日程、C日程等)。28点だと、平均で7点取れればOKです。ちなみに面接官は2人いて(日本人とネイティブ)、それぞれが↑の4つについて5点持っています(二人で10点)。
つまり、一人が中間点である3点、もう一人がそれよりちょっと良い4点をつけてくれればいいのです。
こう考えれば結構、なんとかなると思いませんか?
自分は3番と4番は最低でも平均点の3点を狙いにいって(プラスαも)、1番と2番で最低7点とればなんとかなるという戦略を思い描きました。
素点と合格点の考察はこちらをご参考に↓。どこかで過去数年分の日程別の合否点も見たのですが、みつかりませんでした。あと、こちらのサイトでは合格した人の点数と、その時の様子がまとめられていて、おもしろいです。
4、当日
当日は四谷の日米会話学院で、午前の部でした。
基本的に入場順に控室で待機→受験なので、早めに行きましょう。そうしないと、スマホ、水無しで1時間待つことになります。
面接官は日本人の若い女性とアメリカ人のおじさんでした。
自己紹介
自己紹介をしてくれと言われたので、海外の海上で働いていたという事を伝えたところ、それってすごいユニークな仕事だねという感じで、お姉さんとおじさんは顔を見合わせていた感じ。特に何もありませんでした。
スピーチ
5つのトピックの中から、喋るトピックの選定に完全に失敗しました。自分は特定のトピックが好き、苦手は無かったので、今までやったことないものでもチャレンジしようと思ってました。が、カードを開いてから、回答を始めるまでの1分間は自分の人生なかで10本の指に入る失敗をしました(そんなに大きいか?)。
今回の5つのうち、目をつけたのは以下(おそらくこんな感じの英語で、完ぺきではありません)
- Can public health is prioritized over individual human right?
- Should people spend more money?
これを見て、こう思いました。。。
1個目はめちゃくちゃコロナじゃん。これは練習でもやった。でも、2個目も面白そう。Yes, you should spend more money if you are rich to stimulate our society, which bring multiple benefit to us. みたいな感じでいこう。
と思ったのです。ただ、1分が終わる10秒くらいで、何故か1番に戻してしまいました。「これは練習でやった、喋れるだろう」と安牌に戻ったんです。
それで喋り始めたのですが、一度しゃべったことがあるトピックでも10秒では構成を考えられていず、散々でした。冒頭から喋りながら考えている状態で、bodyとして2つ示そうと思った内容も一つだけいって、終わらせてしまいました。おそらく時間も1分ちょいで終わり。完全にペースが壊れました。しゃべったのはこんな感じ、、、
パブリックヘルスのためには人権はある程度制限されるべきだ。簡単な例は現在のコロナ。マスク着用等は個人の制限につながるかもしれないが、理にかなっている。コロナにかかって死んだら、人権どころではないので、この制限が結局は人権を守る。
Q&A
憶えている範囲でInteractiveを振り返ってみます。ちょっとアメリカ人のおじさんが面倒でしたね。
日本人のお姉さん)それは親類間の訪問等でもあてはまりますか?
もちろんケースバイケースだが、残念ながら現在はそうした訪問も控えるべきだ。
アメリカ人のおじさん)そうした制限はどのように決まるべきか?
科学的な視点で、経済活動も考慮すべき。
そうした決定は誰が下すべきか?
政府。彼らは選挙で選ばれている。
(ちょっと鼻で笑いながら)でも、彼らも間違いを犯すのではないか?
(ああ、政府の決定に懐疑的なのね)マスコミは色々と叩くが、彼らは選挙で選べれている。この決定をWHO等などに一律に任せるというのか?彼らは各地域のことはわかっていない。医師だけに任せたら、彼らは経済は見ない。
ちょっと途中から、面接官の発言にちょっとムキになって答えてしまったんですが、最後の回答で”確かに政府も何度も大きなミスをしてきた”とか、”政府の決定はもちろん専門家の意見も入れるべきだ”くらいは補足しておくべきでした。
アイコンタクトや身振り等はいつもしているので、ここは問題なかったと思う。面接の間の質問や意図は明確に理解できたし、こちらの回答も問題なかったと思う。ただ、もう少し丁寧に答えるべきだったのではと反省しています。終わった瞬間にこれで受かってるわけはないな。ということで、以下のようにtweet(↓)
でも、寿司は食べた。しかし、座ってではなく、立ち寿司にしておきました(次回の受験料のことを考えて)。
5、まとめ
このように惨敗だったので、結果を見るのも気が引けましたが素点は26点、CESで599(合格点は602)。
あれ、ということはあと一点取れていたら合格していた???ちょっとそこが驚愕でした。二次試験の採点は試験官も飽きちゃっているので、決して辛い採点ではないようです。ちょっとケンカ気味だったアメリカ人の採点内訳が知りたいところです。
反省点は明確ですね、、、いろんなトピックへの練習不足だと思います。数をこなせばいいというわけではありません。ただ、直前でトピックを変えたように、もう少し自分の得意な分野、ダメな分野を明確にすべきです。上記4番で触れた練習トピックの100本ノックを実行中です。
今回のポイント
- 旺文社の問題集、というかその中の映像は見て置きましょう。
- スピーチは1分をどのように使うのか訓練が大事。
- スピーチは独学で、回数を増やせばなんとかなるかもしれませんが、Q&Aはなんともありません。
- 結構待つので、受験会場にはお早めに。