海外に住む方にとっては必須の海外送金方法であるwise、非常に便利ですよね。一方、斬新なシステムのため、ちょっとわかりにくいルールもあります。その一つが、この保障レート”Guranteed rate”。失敗談としての備忘録です。
0、はじめに日本国の税務署の方へ
私が送ったお金は現地で車を買うためです。あしからず。
1、Guranteed rate(為替レート保障)ってなに?
Wiseの特徴といえばこのGuranteed rateですね(そして手数料が低いこと)。Wiseは従来のように実際にお金が海をまたいで銀行間を経由しているのではないユニークなシステムです。なので、この保障レート”Guranteed rate”なるものがあります。日本語での説明はこちらから。
どんなものか端折って言うとこんな感じです。Wiseでは、送金したいユーザーは自分の日本の口座からWiseの日本の口座に送金をします。この際、従来の海外送金だと、一日に一回だけ使われるレートで円から外貨に換算されます。が、WISEではリアルタイムでレートを提示しています。
ただ、良いレートの時があっても、wiseの口座に送金されるまでは色々とタイムギャップがありますよね(例えば送金指示だったり、銀行がそれを受けて、送金するまでのタイムラグだったり)。そういうのがあるので、一旦、wise上で送金指示をしておけば、一定の時間(最低48時間)はそのレートを保障しますという制度です(その間に日本にあるWISEの銀行口座に日本円を送金してねということ)。
ちょっと文字で書くと複雑なので今回私が送金した100万 x 3回を例に見てみましょう。
ポイント
ちなみにこの保障レート、さすがに急激な変動があるとは5%以上の変動があるときゃんせるになるとこと。
2,送ったのは三回
今回100万を3回、計300万送金しました。規制なのか、一回の送金は100万円なので3回にわかました。
まずはwiseで送金予約をするのですが、そのそれぞれに保障レートがつきます。保障レートは、予約した時点でのリアルタイムのレートになります。いろいろとレートを取得してみたのですが、年明け当初が円高で、後に行くほど円安になったため、1月4日時点でこの3つ以外はキャンセルしました(3つ以上のレートは予約できません)。ちなみに、下記はすべてマレーシア時間です(日本からマイナス1時間)。「送金予約」といっていますが、単にloginした後に送金の指示を出すだけです。
以下のように3件の送金予約が出来上がっています。1月4日朝時点ではいずれもレート保障中です。
①1月1日(日)23:33 | 33,300.72RM | 1月6日07:59(金) |
②1月2日(月)22:31 | 33,407.67RM | 1月6日07:59(金) |
③1月4日(水)07:20 | 33.296.85RM | 1月6日18:20(金) |
1番目と2番目の予約の機嫌は6日の朝。3番目は6日の夜となっていますね。整理するとこんな感じです。
ポイント
有効期限ですが、おおむね予約から48時間後(営業日のみ)。週の初めに注文したのであれば、その二日後の同じ時間まで(例2月1日23:00予約→3日23:00まで)。ただ週末わまたぐ場合は水曜の朝までになるようです(日本の08:59まで。銀行が開く1分前か?)
3、実際の送金
3-1、1回目、ちょっと失敗
それでは1回目の送金を見ていきましょう。
4日朝時点ではいずれもレート保障内ですが、一番下のレート(33,407RM)が一番良いですね。
なので、まずはここで100万送金しました(日本の銀行振込でwise側のpaypay銀行へ)。その後、33,407RMの予約を開いて、下記のように送金済をクリックしました(後で見るようにこの操作に意味はなかった!)。
日本の自分の銀行からpaypay銀行に送金指示をだしたのが、1月4日の朝08:10。
スマホを見ると、たったの1分後には現地マレーシアの口座に送金完了していました。はや!と思ったら金額が違う。33,407RMではなく、33,300RMです。
おかしいと思って履歴を見たら、下記のように33,407RMのブッキングは途中で止まったまま。
しかし、もう一方の33,300.72は送金完了となっています。
うーん、なんでだろう?と考えましたが、理由わかりますよ!なぜかって、33,300の予約の方が先に作ったから。もう一度例の履歴出しますね。
①1月1日(日)23:33 | 33,300.72 | 1月6日07:59(金) |
②1月2日(月)22:31 | 33,407.67 | 1月6日07:59(金) |
③1月4日(水)07:20 | 33.296.85 | 1月6日18:29(金) |
33,407の予約より先に注文だしていて、しかも、これがまだ有効期間中だったので、こちらが先に処理されたと理解しました(じゃあ、33,407への送金完了ボタンはなんだったんだ?と思いますが、きっとシステム上はwiseが入金を完了した瞬間に33,300RMで処理されたと思います)。
この処理はヘルプにも書いてある通りです。
3-2、2回目の送金、
ということで、今有効な予約は下記の2件になりました。この時点では33,407の予約の先の予約なので、ここで100万を送金。
1月5日23:14に日本の銀行で送金すると、その一分後には下記のようになっていました。無難に終了。
3-3, 3回目 大失敗。
さ、3回目ですが、ここで世界経済に異変がおき、レートが大きく動いています。円高から円安に一気にふれたのです。100万円にすると、33,000から32,000RMと3%くらい変化します。
1月6日の昼に気づき、やば!となりました。
でもでも、
「ははー、でも自分は1月4日時点で予約してあるし、大丈夫。こういう時の保障レート。」
と、思いながら日本の送金手続きは家に帰ってからすればいいとおもっていました。この時、確か締め切りは夕方だったと記憶をしていたのです。
で、仕事が遅くなりそうだったので会社からスマホで100万送ったのが18:30です。すぐに携帯に銀行からチャリン!と通知あり、「よかったー、間に合った」となりました。
しかし、翌日画面を見てみると、、、
なんじゃこりゃ?33,296RMで予約下のはずなのに、32,498RM。約1000RM位(3万円)安い金額が入金されています。この時点で、何が起こったのか理解できません。
一体、どこのレートが適用されたのか?確かに予約した時点では33,296だったはずなのですが、今となってはそれがwise上では確認できません(スクショがあるのでわかりますが)。
この答えはというと、予約締め切り時刻は18:20だったのに、私が振り込みをした18:30では既に保障レートを切れていたのです。10分遅かった!
そして、間に合わなかった予約はレート自体は保障されないんですが、予約自体は生きている。
じゃあ、ここで何がおこるかというと、入金された100万はその時のレートで換金されてしまいます。図でいうと、以下のようになって、よりによって一番悪いレート(円安)で換金されてしまいました。
4,まとめ
以上、今回3件の送金をしましたが、ここから導かれる教訓は以下の通りです。物価の比較的安いマレーシアにおいて、1000RMを失ったのはかなりショックでした。
- 複数の予約がある場合、一番先の予約が有効となる。
- 為替レート保障が切れている予約に入金されると、その時のリアルタイムレートが働く。それを避けるためには、保障レートが切れた予約はキャンセルしましょう。
- 3つ以上の予約はできない。
といっても、終わってから公式ヘルプを見ると書いてありますね。2番目については以下のようにヘルプにも書いてあります。
あと、3番前は以下の通りです。
3つ予約がる状態で、新たに送金予約をしても以下の通りです。
ということで、1000リンギット近く損してしまいました。贅沢をしなければマレーシアでは2週間くらいの生活費になります。本当に悔しかったです。。。
ポイント
ただ、wise自体は手数料も安く、瞬時にお金が送金できるので大好きです。登録、送金はこちらから。このリンクから実際に送金すると500GPBまで手数料減るキャンペーン中。
日本にいるうちに作っておくことをお勧めします。マイナンバーがひつようなので!