技術屋の管理人ですが、簿記3級でも取ってみるかと軽い気持ちで勉強をしてみました。そんで、結構勉強して受けたネット受験、見事に落ちました。
久しぶりの試験でかなりショックでしたが、今考えると落ちるべくして落ちた気もします。今回はその反省点を踏まえて、ポイントを。
1、なんで簿記三級?
これ、アブダビから帰任する時に思っていたやりたいことリストの一つで、これからは英語に加えて、プログラムと簿記/会計だなと思ってました。共通するのは全部言語ってことですね。そんなことで、軽い気持ちで簿記3級の勉強を始めてみたんです。
勉強は以下の通りです。
- 市販のテキストを3周。
- 市販の問題集を2周。
- 朝40分を平日は毎日。
- 1月下旬に開始し4月上旬に受験(うち2週間は違う試験(危険物取扱士)の勉強で触れず)。
- 最後の一週間は夜も3時間づつやりました。
一回目のテストを受ける前の総勉強時間は30-35時間くらいだと思います。教科書を何周かするのは鉄則ですね。
勉強してですが、ぶっちゃけ、舐めてました。簿記難しい。
憶えることも多いし、残高試算表や清算表は実際に手を動かさないと全然だめですね。同時期に受けた危険物取扱士と違って一夜漬けは利きません。
ポイント
と、2級の市販のテキストを読んでも理解できないだろうと(その人も2級は落ちた)。今考えると3級を受験して良かった、本当。2級ではどのくらいの時間がかかる。
この時点で、ネットにある過去問(実際に紙でやる本試験用)を解いて8割は解けるようになっていたつもりです。さぁ、ネット受験の申し込みを。
2、ネット受験
そんで、試験を受けました。ネット受験ってやつですね。
テストは基本的に一年中、受けれます。ただし、3日先以降しか受験日の選択はできません。これ、逆に言えば、思い立ったら3日後には受験できるのです。
いくつか会場はありますが、何故かいつも空いている西日暮里で受けました。
そして、結果は、
落ちました。
合格点70点のところ、62点。。。
過去問では8割取れていたのに、解いているときに「こりゃ、落ちたわ」と既に思っていました。
反省点はわかっているのです。以下がダメでした。
問題文に書き込めない
問題用紙は配られない、計算用に下書き紙がもらえると聞いていましたが、この事実について甘く見てました。ちゃんと同じ条件で過去問を解いてみましょう。
問題は解けます、でも、何が違うってそれに掛かる時間です。自分は
- 下書きの紙に問題文を書き写して、
- 疑似問題紙を作り、
- そこに答えを入れて、
- 最後にパソコンの画面にいれました。
ちなみに下記は罫線が入っているノートですが、本番は白紙なので、その練習も必要です。自分のように字が汚く、自分でも読めない(解読できない人)は特に注意です。
ネット界隈では、この制限により、「従来の大問3や大問5のような、複雑な問題は出にくくなる」という話を聞いてました。が、何のことはない出ました(自分は清算表、下記はイメージ)。
ポイント
問題文に書かない訓練、必須。白紙に書く練習をしましょう。
黒一色のボールペンに慣れよう
皆さん、過去問を練習するときにはボールペンを使いますか?鉛筆ですか?自分は三色ボールペンを使ってました。
鉛筆だと消しゴムで消さないといけないけど、三色だと、途中式は黒で書いて、合計値は赤、やっぱり間違えていて最終的な答えは青!とか、やれるので便利です。こんな感じ↓。
しかしです、良く試験案内を読んでいず、当日に受付で気づいたのですが、何も持ち込みできません。計算機以外、鉛筆もボールペンもダメです。じゃあ、どうやって下書き紙に書くかというと、受付で黒のボールペンを2本くれます。それでやるんです。
普段、3色でやっているのが1色になると、数字の区別がつけれず、パニックになりました。
ポイント
過去問やるときは、黒のボールペンだけで解きましょう。
良い計算機が必要
以下を見てください。今回、使った計算機3台です。
- 一番右は本職(技術屋)で使うカシオの関数電卓。
- 真ん中はダイソーで300円で買った計算機(ク〇)
- ダイソーに懲りて買った1000円弱の計算機。
勉強中は関数電卓を使ってました。でも、試験要領から関数電卓は持ち込めないという事で、3日前くらいにダイソーで真ん中を買いました。慣れるために、3日間過去問解くのに使いましたが、まぁ、控えめに言って〇ソです。いや、やっぱり、とにかくク〇なんです。押しても押しても反応してくれない。関数電卓のちゃんと反応するキーに慣れてしまうと全然だめです。
本番では、こいつのせいもあって何度も間違えて、合計値が3回やっても違う数字になってしまい、精神的にやられました。
ということで、1回目のテストを落ちたあとに近くのイオンでまともなのを買いました。これは許容範囲。
ポイント
練習時からちゃんとした計算機(not 関数電卓)を買って、そいつと一緒に頑張りましょう。
時間が足りない
簿記3級の試験は本試験(年三回のテスト、紙に書き込む形式)では120分で大問5つです。しかし、ネット受験では60分で大問3つ。
細かいことは省きますが(こちらの予想問題見てください)、時間足りないです。ちょっと比べてみます。
本試験
〇大問5個、面倒な大問3と5が入っているが、大問1は5問だけ。
〇時間は120分
〇問題文に書きこめる。理解促進♪
ネット試験
×面倒な大問3と5のどっちかはある。プラスで大問2個、大問1形式のものは5問じゃなく、15問ある。
×実質、半分以上というか、本試験と比べて分量は7割くらいなのに時間は60分。
×問題文に書きこめるならともかく、それができない。
×下書き紙を使って解くと、手元の下書き紙、モニター、キーボードの3つを行ったり来たり面倒。
×キーボードで答えを入れるので、ゼロの個数を間違いやすい。
ネット界隈ではネット受験は簡単だという意見を見ましたが(特に三級)。が、そんなことないです!自分は過去問だと8割はでてきていたので、問題的にも難易度が上がっていると思いました。時間も足りないし。
自分の場合、大問3の清算表を作っているときに時間切れ、あと10分は欲しかった。
3、2回目の受験
1回目の受験で落ちたのはめちゃくちゃショックでした。ここで、勉強をやめてしまおうかと思ったのですが、今辞めると2か月の時間が無駄になってしまうので、すぐに受験しなおそうと思ったわけです。
今回は問題との相性が悪かったと思うことにして、何なら次は同じ日に2回予約しておこうと思った。
で、次をいつ受けるかなんですが、とりあえず分かったのは一回目受験した日(つまり落ちた日)にはネットで再申し込みができません。
さっそく日が変わるまで(午前0時まで)待って、申し込みをし、3日後の朝一番に受けることにしました(朝10時)。なんなら、万が一再度落ちたことを考えて、同じ日の11時半の回を予約しようと思ったけど、それはできませんでした(笑)。3日空いてしまうのは、3日先からしかシステム上申し込めないからです(席が空いているとか関係なし)。
再度勉強
さぁ、三日後までのやることは決まっています。ネット用の過去問を解きます。
一回目の受験時はこれをやらないでいました。というか、知りませんでした。本試験の過去問ばかり解いて。
いや、内容的には一緒なんですが、予備校や商工会議所自体がネット問題のサンプルを作っているのでこちらを解きましょう。
当然、その時には白紙、ボールペン、ちゃんとした計算機でやります。自分は3日間、一日3時間やりました。
そして、受験したところ、、、
今度は合格です。
ぶっちゃけ95点くらいだと思ってました。やっぱり、ちょくちょく間違えいたということでしょう。今回は計算機がちゃんと働いてくれたので、時間はちょっと余りました。
4、テキストと問題集
参考までに今回お世話になったテキストと問題集を紹介します。
評価が低く、全然アフリエイトできませんが、不可抗力です(というか、アフリエイトの仕方を知らないのが当サイトです)
テキスト
みんなが欲しかった! 簿記の教科書 日商3級 商業簿記 第9版 (みんなが欲しかった!)
うーん、いまいちでした。綺麗なレイアウトなんですが、そんだけ。
悪い意味で教科書で、もう少し全体の流れや突っ込んだところを解説してくれないとネット試験の大問2の前半(面倒な問題)は解けないと思った。
でも、3回も通せば合格点は取れると思う(ちゃんと実戦形式でボールペン、良い計算機使えば)。
問題集
超スピード合格!日商簿記3級実戦問題集 (第5版)
上記のテキストにも問題は結構入っているんですが、それでも問題集は必須だと思います。それで、上記の問題集を買ったんですが失敗でした。
基本、どの出版社もテキストと問題集は1セットで別々に発売しているので、テキストの著者が書いた同じシリーズを買うべきだったんです。しかし、その問題集が本屋に置いてなかったので、この問題集としました。
が、答え合わせをしても、間違っている所の解説がいまいち頭に入ってこない(この人のテキストを見ないとわからないような解説が一部がある)。かといって、テキストのどこを見ればいいかわかりませんでした。
ただ、良いところとしては、この問題集の回答用紙はネットでダウンロードして印刷できるですかね。
5、まとめ
何度も言いましたが、少なくとも過去問を解く段階では、制限有(白紙、ボールペン、計算機)で挑みましょう。上記で紹介した、予備校が発表しているネット用の過去問は必須です。簿記三級の合格のために、必要な勉強時間は50時間と聞きましたが、結局自分はそれくらいかかってしまいました。
皆様、good luck!