前回に続いてCambly kidsについての記事。今回は活用法を見ていきます。帰国子女の娘が一年間、週一回受けてみた結果、明確にお勧めできるところと、明確にお勧めできないところがわかりました。
1、Cambly kidsを1年間使って良かった点
1年近く使い、親から見て良い点は明確です。メインのポイントを紹介します。
予約方法のシンプルさ
前回の記事で紹介したように変な縛りが無くていいです。
2021年4月くらいまでは、一週間先以上の予約ができなかったと記憶しています。が、いつからかできるようになりました。それまでは毎週月曜(月曜の03:00にリセットなので)になって初めて予約開始可能になり、その週の中で受講するという流れでした。そうなると、予約→受講まで一週間以内で結構忙しい。
こうなると、以下のような問題がありました。
- そもそも、人気の先生は取れないことが多い。
- 予約してから用事ができてキャンセルする場合が大変。12時間前までに予約キャンセルすれば次も予約できますが、そうなるといつもの先生は埋まっていて、予約ができません。
これが21年4月以降は解消していて、何週間先でも予約を取れるようになったのはイイですね。
ビデオビデオビデオ
これはCamblyの一番いいところだと思います。何がって、受講中のやりとりが自動で録画されて、受講後にビデオで見れるのです。
文字を最大フォントサイズにして言いたいくらい、イイ機能です。
音声だけではなく、娘と先生のビデオも見れます。アプリ経由なら、その日使ったスライド(カリキュラム)も見れます↓。
このおかげで、以下のようなメリットがあると思っています。
- 親が見て、ダメな先生、良い先生がわかる。次もこの先生を選ぶか、参考にできる。
- このビデオのおかげで先生も緊張感がある。
- 子供がアホなことをしていたら、注意できる。
我が家の場合は1番はもちろんなんですが、3番も大きいです。というのも、うちの娘さん、受講態度、激悪だから。びっくりしたのがレッスン冒頭の以下のやりとり。子供の外での英語を聞くのは初めてでしたが、ほんとにアッパラーパーなガールという感じです。
先生)How are you?
娘さん)good
娘さんは頑なに”And you?”とは返さない。
何度いってもダメ(そんなこと言うのは、"cool"じゃないそう)。だいたい彼女は良くても悪くても何でも"good"と発言するので(下記の英検2級、準1級受験時の感想もみてください)、先生はあんまり英語を喋れない子と思うよう。よって、初めての先生だとレッスン開始直後はレべルを下げて始まる。そして、そうなると「赤ちゃんぽい」と本人は嫌がる。
レッスンが終わるときも、先生は"See you next time"と言ってくれるのに、”good bye”も言わない(こっぴどく叱って、2,3か月目にはやっというようになった)。
以下のような誓約書を書かせて、机の上に貼ってあります。最初の半年くらいはこんな生徒の親であることが、恥ずかしかったです。
ちなみにこのビデオ、自分はジョギング中に毎週聞いています(Cambly kidsのHPから聞ける)。このプロセスのおかげで、先生の助言から、レッスンのレベルの変更をCambly kidsのサポートに連絡したし、本当に使える機能です。この一点をもって、自分はCamblyを選んでもいいと思うくらい。
ポイント
ちなみに先生との会話を後で親に聞かれるのは、嫌がると思ってましたが、うちはそうでもないよう。
ある時は先生に"best freindいる?"と聞かれて、”best freindはいない。けど、グループで遊ぶ友達は何人かいる”という発言があったり、父親としては結構、ドキドキしながら聞いています。
1、カリキュラムがあること
最初はCamblyのカリキュラムを使わずに、フリートークでやらせようと思ってました。先生にも予約時に事前にメールしてたのですが、まず先生がメッセージを読まないw。
でも、受講にするにつれ、カリキュラムがあるのはそれはそれでいいかなぁと思ってます。このカリキュラムがあるので、先生の質が多少悪くても、会話には困らないようになっていると思います。
2、事務局のサポート
これ、素晴らしいです。全く期待していなかったけど、メールの返答は完璧でした。
前述のように、カリキュラムのレベルについて問い合わせたのですが、以下の2つも聞きました。
- タイムゾーンが中東になっている。先生の予約時にすごい困る。日本に変えて。
- 先生にメッセージを送っても全然読んでない、たぶん届いていない。
それに対しての返答が以下(最初は登録地がアブダビだったので、アラビックで回答がきた)。ちなみに自分はどうせ日本に担当者はいないだろうと英語で送ったのに、日本語で帰ってきました。
この返信してくれた人、Uugiという名前なので日本人ではないことはわかります。なので、日本語変換ソフトを使っての返答なのとおもって尋ねてみたら、なんと自分で書いているそう。日本に来て7年だって。すごいなぁ。すごいなぁ。「すごいお上手ですね」と思わず返信しました。
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2、Cambly kidsの悪かった点
親から見て悪い点も明確です。見ていきましょう。
先生は全然コメント見ない。
予約時にコメントを送れます。「こんなレッスンしたいとか、こんな子ですよ」ととかの親や子供からの通信欄。
でも、これを読んでくれた先生は10人中1人以下。下記はカリキュラムを使わずに、"time for kids"とかを使って、discussionをして欲しいとお願いしていた時のやりとり。
これを読んでくれたのは一人だけでした(何故わかるかというと、やはりビデオがあるから。みんな普通にカリキュラムを始めたので読んでないことがわかりました)。
あと、初めてじゃないのにnice to meet youとかよく言われました(年配の先生が多いのもあって)。おそらく、講師用に「この生徒とかは〇回目の受講」とか、データを簡単に出せると思いますが、そうなってないのか。はたまた、講師が読んでいないのか。
あと他の日系のオンラインスクールであるような「30分の内25分は授業、残りの5分は先生が記録を残す、または休憩時間」というのが無いようです。つまり人気の先生は基本休みなしでずーっとしゃべっている感じ。そりゃ、引継ぎは期待できないし、事前のコメントはみないんでしょう。
1、お気に入りの先生の予約は難しい
お気に入りの先生を見つけても、毎週とることはかなり難しいです。一週間に2,3回はほぼ不可能でしょう。彼ら彼女らも本業ではなかったり、家庭をがあるので。
なので、最低2,3人はお気に入りの先生を見つけておきましょう。
2、先生の質はバラバラ
先生の質はバラバラですね。
今まで15人くらいの先生にみてもらって、こりゃダメだという先生は2人か3人でした。
ただ、その他にもレベルが合わないなという先生が3、4人くらい(幼児が得意な人、ある程度英語しゃべれる子供が得意な人当様々)。なので良い先生は5人に3人くらいかな。
一応、サイトには先生の採用率は5%とあります。
3、先生は辞めていきます。
これは当たり前ですが、先生は辞めていきます。
それも見越して、お気に入りのスタメン(先生)を常時4,5人キープするようにしましょう。イメージとしては2か月に一人くらい、選択できなくなります(つまりCambly kidsを辞めた)。
うちの娘のように、あまり人見知りしないで、毎週違う先生と話すことをストレスに思わない子供なら良いですが、そうではない場合、お気に入りの先生じゃなきゃダメという人にはCamblyは向かないです。特に週3回受講コースとかで、同じ先生にしたいとか思うかもしれませんが、ほぼ不可能です。別にこれはCamblyだけではないと思うんですが。
下記がCamblyの先生の採用ページに会った情報ですが、60分で12ドルの給料のようです。これだと、お金が主目的の先生なら他のオンラインスクールに流れていくでしょうね(お金以外が目的?とおもったかもしれませんが、それは後半で)。時給12ドルはアメリカでは最低時給水準でしょう。
個人的にはコロナ禍のインフレもあって、今後、料金も上がっていくと思います。
3、Camblyを1年使った攻略法
以下は1年使った我が家のCambly kidsの活用法です。ご参考になれば。
早めに固定の先生を決めよう
スタメンを最低3,4人キープするためにはまずは6,7人くらいの先生を受けてみる必要があると思います。「うちの子は人見知りだからそんないっぱいの先生とチャットできない」という場合はCamblyはお勧めしませんです。日系のオンラインスクール(Sレッスン、Smallworld)をお勧めします(うちの息子がそう)。
以下がうちのスタメンです(うちの娘が予約できなくなるので、予約取らないでくださいね)。
時差を考えるとオーストラリア、ニュージーランドの先生が多いですね。あとはアジアに住んでいる先生。ヨーロッパの先生だと、午後遅い時間だけとかになります。いくら気に入った先生でも、時差があるとせっかくお子さんが気に入っても、その後予約が取りにくくになります。まずは時差が合う先生を選んで、その中から良い先生をみつけましょう。
1、お勧めの先生の探し方
先生を選ぶポイントとして、お勧めするのは以下の通りですね(全部プロフィールに載っている情報です)。
- 評価が5点満点中4.8以上(たぶん9割の先生は4.5以上なので。インフレ気味)。
- チャット数が1000回以上(それだけ経験あることがわかる)。
- プロフィールに英語の講師の資格が書いてあること(TEFL、CELTA)。
- あんまり若すぎない(TEFL、CELTAを持っているなら問題ない)
なんで4番を書いたかというと、大学生が結構多いからです。アルバイトなんでしょう。ここは質がかなりばらけます。
ポイント
Cambly kidsの先生には3種類いますね。
- リタイアして暇なおばあちゃん、おじいちゃん。何十年外国人に英語を教えているという先生もいるので相性があえばバッチしです。お金稼ぎというより、暇なんでしょう。
- 海外で暮らしていて(たぶん旦那さんの仕事とか)、良いパートタイムジョブを探している、またはkill time(時間つぶしをしたい人)したい女性。前職は先生だったという人も結構います。
- 大学生とか、若い人。コロナもあるし、手っ取り早いアルバイトといった感覚。質はピンキリです。
お勧めは1番、または2番です。
2、ビデオビデオビデオ
Camblyの良かった点で触れましたが、ちゃんと親はビデオを見てどんな内容、先生だったのかチェックしましょう。
3、先生は親と子で相談して決めよう。
子供に先生の選択を任せると、楽しい、フィーリングが合う先生を選ぶのはもちろんです。が、もう一つあって、子供は楽な先生を選びます。
どういうことかというと、うちの娘の傾向は下記の通り、
- 子供扱いする先生はイヤだ。
- 音読をいっぱいさせる先生はイヤだ(スライドの文を読んでといわれる)
- 発音とか、単語についてきかれる先生はイヤだ。
上記のうち、1番はまぁ、わかります。が、2と3番は親から見ると良い先生です。が、子供から見ると面倒な先生なのです。
ある先生は発音について間違いがるので、単語を3,4回読ませたようです。しかも、それについて後でメッセージもくれました(間違えないようにね!と)。圧倒的に良い先生です。でも、この先生はもう受けたくないと娘さんは宣言しました。
この辺を間違うと良い先生はではなく楽な先生を選んで行ってしまいます。バランスが重要ですね。
4、受講時のお勧めルール
我が家のルールからの抜粋ですが、以下を親と子供で決めました。
- 何を話しているか心配なのはわかりますが、ヘッドフォンをさせましょう。
→どうせ後でビデオで見れるので。集中力が全然違う。先生にちゃんとした声が聞こえ、発音等も見てもらえます。 - もじもじしないように机の上は綺麗にする。
→うちは本当に愕然とするレベルで受講態度が悪いため。 - 過去2週間以内に受講した先生は選ばない
→いろんな先生に触れれる。
→一人の先生が辞めちゃった場合の保険になる。
→予約が取りやすくなる。 - 当たり前ですが、挨拶等はしっかりする。
4番はうちの娘用ですね。最初のころはめんどくさがって、返答の半分以上が i dont knowでした。。。
4、CamblykidsとCambly(大人版の違い)
最後にCamblyは子供用と大人用があります。登録している先生も、料金体系も違うので注意しましょう(先生の時給も違う)。アカウント作るのも正しい方を選びましょう。
大人の方が安くて、子供の方が高い!
5、まとめ
Cambly kidsはネイティブの先生とお手頃に話せるという事で受講させました。今のところ、嫌々ながらも受講は続いていますし、英語は忘れていないので親としてはOKと言えると思います。また、ビデオですね、この機能は他のオンラインスクールでは聞いたことないですが、超絶いいです。
ただ、人見知りする子や、全くの初心者で先生が複数になってもやっていけるのかという疑問はあります。
体験レッスン
少しでも気になった方はこちらから新規登録→体験レッスンしてみてください。10分間の体験レッスン付き。
今回のポイント
- ネイティブの先生でこのコスパはなかなか。
- 先生の質はバラバラ。
- ただ、カリキュラムがあるので、先生の質はある程度担保できる。
- ビデオビデオビデオ!