2022年のIPOの戦績をまとめました。今年の応募本数は1800本超え。どこの証券会社が当選したのか?当選確率は?補欠当選の繰り上げはあったのか?
預け資金当たりの利回りをまとめました。
1、証券口座一覧
我が家は親と3人の子合わせて、14社で計45個の証券口座を持っています。去年に比べて三菱UFJ(2口座)増えました。
国が全然子育て世帯を応援してくれないので、自分でやります。こども3人分の数の暴力です。
子供口座開けるところはもう少しあるんですが、担当の妻の手間(毎日の注文)が増えることと、拘束金額がかかることからやめています。
口座名 | 大人口座数 | 子供口座数 | 入金必要? |
---|---|---|---|
SBI | 2 | 3 | 必要 |
楽天 | 2 | 3 | 必要 |
マネックス | 2 | 3 | 必要 |
大和 | 2 | 必要 | |
日興SMBC | 2 | 必要 | |
松井 | 2 | 3 | 当選してから |
野村 | 2 | 当選してから | |
岡三 | 2 | 3 | 当選してから |
岩井コスモ | 2 | 必要 | |
みずほ証券 | 2 | 当選してから | |
東海東京証券 | 2 | 必要 | |
auカブコム | 2 | 必要 | |
ライブスター | 2 | 必要 | |
DMM | 2 | 当選してから | |
三菱UFJ | 2 | 当選してから | |
30 | 15 |
ちなみにこれだけの口座を作った話はこちらから、、、↓まずは子供の分までマイナンバーを作りましょう(海外に移住したら、そもそも新規にはつくれません)。
2、我が家のIPOルール
IPOにおける、我が家の発注ルールは以下の通りです。
- 基本的に全部応募する(今年はやばそうなのは足切り)
- 特殊な証券会社以外、当選してから本当に注文するか考える(この時に口座に入金すればいいとこは特に)。
- 発注にあたっては初値のプラスが見込めないものは1単元のみ注文。
- ちゃんとスプレッドシート(google sheet)で戦績を管理する。
発注にあたっては、庶民のIPOファンとやさしいIPO株の始め方の事前予測の点数によって、抽選注文数を変えています(といっても1単元しか注文できないのも多いですが)。両社のサイトで、あまりにも点数が低いのは申し込みません。
そんで、下記が管理に使っているスプレットシート。ファイル名は妻の名前を使って、その名も「花子(仮名)の小銭稼ぎ」。毎日、「おぉ、今日も小銭稼ぎ頑張っているねー」と、45口座を回ってパトロールしている妻に旦那は優しく声をかけます。
3、2022年のIPO市況
2022年の総上場数
我が家の結果の前に、2021年のIPO情勢を振り返っていきましょう。
- 上場数:91本(-35本)126本
- 値上がり数:71(-33本)104本
- 値下がり数:18本(-2本)20本
- 引き分け:1本(-1本)2本
- 全部当選してたら:差し引き6,155,200円のプラス。
初値の騰落をみると、勝敗は78%(-4%)です。例年並み。詳しくは我が家もよく使っているこちらのIPO株のはじめかたをご参照。
今年の特徴としては、以下の通りです。
- 上場数は例年並み。2022年が多すぎた。
- 2011年以降2倍以上の初値銘柄は11%と最も低い。
ようはあまりおいしくない年だったということがわかります。2倍以上の初値は厳しいです(そしてそういう銘柄はなかな当たりません)。
ちなみに去年の結果はこちら。
4,我が家の結果
そんな2022年の妻の頑張りの結果をみてみましょう。
当選本数と金額
2022年我が家の当選本数は17件(繰り上げ当選含む)、そのうち16件申し込みして、合計で利益は315,400円です(税引き前)。
一応、プラスです。
平均すると月一本以上は当たったことになります。初値の勝敗ですが16本中、マイナスは4本です(勝率75%なので、22年全体と同レベル)。
上場月 | 銘柄 | 証券会社 | 誰の口座 | 公募価格 | 初値 | 差額 |
---|---|---|---|---|---|---|
2月 | マーキュリー | SBI | 父 | 1,270 | 1,355 | 8,500 |
3月 | ギックス | 野村 | ま | 1,070 | 1,100 | 3,000 |
6月 | 坪田ラボ | 日興SMBC | 父 | 470 | 794 | 32,400 |
ジャパンワランティ | みずほ | ま | 1,640 | 1,480 | -16,000 | |
ヌーラボ | 日興SMBC | ま | 1,000 | 955 | -4,500 | |
M&A総合研究所 | 野村 | ま | 1,330 | 2,510 | 118,000 | |
7月 | intloop | 楽天 | 父 | 3,500 | 3,150 | -35,000 |
東海東京 | 父 | 3,500 | 3,150 | -35,000 | ||
housei | 楽天 | み | 400 | 580 | 18,000 | |
日本bs | auカブコム | 父 | 1,520 | 1,872 | 35,200 | |
auカブコム | ま | 1,520 | 1,872 | 35,200 | ||
8月 | クラシコム | みずほ | ま | 1,420 | 1,880 | 46,000 |
10月 | FIXER | 野村 | 父 | 1,340 | 1,822 | 48,200 |
リンカーズ | SBI | 父 | 300 | 503 | 20,200 | |
SBI | そ | 300 | 503 | 20,200 | ||
11月 | ティムス | 日興SMBC | 父 | 670 | 880 | 21,000 |
16 | 315,400 |
当選しやすい証券会社
3本
- 日興SMBC
- 野村
- SBI
2本
- みずほ
- 楽天
- au
1本
- 東海東京
逆に言うと、他社はゼロ。ちなみに我が家は15社の口座を開いているので、7社が当選、その他の8社は1本も当選していません。
補欠繰り上げ当選はあるのか
去年は繰り上げ当選ゼロだったのですが(40本補欠当選で繰り上げゼロ)、今年は3件ありました。下記がその証券会社で、カッコ内は繰り上げ当選確率です。
- 日興SMBC(100%)
- みずほ(33%)
- 東海東京(33%)
去年は「繰り上げ当選なんて都市伝説」だと思っていましたが、確かにあるようです。
ポイント
それでも、去年に引き続きSBIは繰り上げ当選ゼロです。25本補欠で、繰り上げゼロ。あいつらは信用しません。過去、よほど繰り上げが難しかった営業案件があり、それから大量の補欠を出すことになったと考えられます。
総合的なパフォーマンス
2022年は全部で1839本申し込んで、当選は17本でした(1本は辞退したので購入は16本)。
税引き後で277,489円の収入。IPOのために各証券会社の預入金に対する利回りは1.5%です(1000万円の預入金があれば、15万円プラスになったという感じ)。
プラスではありますが、良い成績ではないですね。妻の時給を1000円とすると、平均して週一回2時間とことなので、年間で110時間で110,000円とすると、時給分は稼げてはいます(これもあって、妻は私は十分働いているとのことです。)
下記にざっくりとまとめてみますが、注目すべきは当選確率と、当選本数に対して預入金がいくらなのかを示した数字です(←我が家が一番気にしているところ)。右側の赤字のところです。当選本数、または当選金額を預入金で割っています。
まとめると、、、
- 抽選に事前入金が必要証券会社はのきなみ、この数字は低くなります。
- メインの証券会社である、SBIは預入金額が多いけど、全くダメ(100万円あっても0.7本しか当たらない)。
- 一方、野村は100万当たり4.9本当選。当選金額も優秀。auカブコムも優秀。
- 当選本数がまず一番大事なバロメーター。ただ、どの案件を抱えているかによって、騰落率は変わるので、100万円当たりの当選金も重要(そういう意味だと楽天、みずほは当たったけど、案件微妙)
妻の小言
1年目はかなり大変だったようですが、2年目になると完全ルーチンですね。ただ、2年連続で当選のない松井と岡三はそろそろ切っていいと思うとのこと。
5、まとめ
ということで、今年も妻ががんばってくれましたが、期待したような結果は出ませんでした。一度大きな案件が当たれば違うのかもしれませんが、そこそこの母数のあたるデータでこの結果です。2年続いて、利回りとしては1%台というのはやはりあれですね。
実は今年、妻は家計チェックをなるものを銀行の紹介でうけたのですが、その時に「IPOみたいなことをやっていても増えませんねー」と言われたらしく、若干お冠でした(笑)。
我が家としてもインデックスや米国株の方が長期的には良いのはわかっているのですが(そちらも積み立てはしています)、一気にこれらに投資をするのはどうにも気が引けて、ドルコストで積み増している段階です。その余裕資金をせっかくなのでIPOにという思いです。また、今年は私が海外駐在になったので、私の口座からの申し込みは若干押さえました(いきなりにロックかかると嫌なので)。
今回のポイント
- 2022年のIPOの当選確率はわずか0.9%。
- 預入資金の利回りは1.5%いかない。わりに合わない。
- SBIは当たらない。
- SBIの繰り上げ当選は絶対にあたらない。